みなさんご存知、ソロモンの72柱の悪魔、序列第12位のシトリーです。
悪魔事典のシトリー。
シトリーは、ビトル、シュトリとも呼ばれ、その姿は豹の頭とグリフォンの翼を持った、もしくは美しい人間とされます。
我らが世界妖怪図鑑では、プランシーの地獄の辞典のフラロウスの姿で紹介されていました。
世界妖怪図鑑のシトリー。
これを受け、故水木しげる先生もシトリーをフラロウスの姿で描いています。
悪魔くんの世界の悪魔なんでも入門のシトリー。タバコや占い?用の水晶球が追加され、水木さんのセンスが光っています。
さて、プランシーの悪魔の辞典でシトリーの姿は描かれていませんが、ニッカールの姿がシトリーの姿そのものです。
地獄の辞典でのニッカールの挿し絵。ニッカールの説明文では、馬の悪魔のケルピーと似た姿とあり、この絵はもともとシトリーとして描かれたのでは、と疑いたくなります。
幻想世界の住人たちでは、身体の部分が貴族のように描かれ、より知的な印象になっています。
幻想世界の住人たちⅡのシトリー。
図解大事典悪魔・天使・精霊では、冠と笏とマントが描かれ、より高貴な印象となっています。
図解大事典悪魔・天使・精霊のシトリー。
女神転生Ⅱのシトリー。
真・女神転生のシトリー。シンプルですが悪魔らしさを感じさせられます。
烏珠の闇夜も響むマガマガさ。
出典
ビッグジャガーズ「世界妖怪図鑑」1985年
(株)立風書房
「図解大事典 悪魔・天使・精霊」2019年 (株)新星出版社
「地獄の辞典」コラン・ド・プランシー 1990年 (株)講談社
「幻想世界の住人たちⅡ」1989年 (株)新紀元社
「悪魔くんの悪魔なんでも入門」水木しげる 1985年 (株)小学館