みなさんご存知、ソロモンの72柱の悪魔、序列第8位のバルバトスです。
プランシーの悪魔の辞典より。
バルバトスは、狩人の姿で、トランペットを持った4人の王を従えて現れるとされています。また、4人の王だけでなく、それらが従える軍隊を伴って現れる場合があるともされています。
先のプランシーの地獄の辞典では、トランペットは3つで表現されていました。
最近では鉄血のロボットが有名ですが、同じようにゲームなどではよくキャラクターの名前として使われることが多く、悪魔としてはあまり登場しないように感じられます。
我らが幻想生物のバイブル、「世界妖怪図鑑」では、4人の王からの連想か、4人の姿で現れ、どれが本物かわからないという説明でした。
「世界妖怪図鑑」のバルバトス。
これは、フランスの「お望みの場所への旅」という物語本の、トニー・ジョアノによる挿し絵を使っています。
物語本の挿し絵
伝えられる姿をほぼ忠実に描いているのは、図解大事典 悪魔・天使・精霊です。
動物の王?でしょうか。4匹がそれぞれトランペットを咥えて狩人の周りに配置されています。
真・女神転生でも、姿はないもののトランペットは4つありました。
真・女神転生デビルサマナーのデザイン。
悪魔事典ではトランペットは2つでした。
悪魔事典でのデザイン。
最後にのぶさん造形、デモンズキングダムのバルバトス。
プランシーの地獄の辞典を基本にしていますので、トランペットは3つです。狩人の姿にしっぽが付いているのがニクい造形です。
烏珠ノ闇夜モ響ム禍々サ。
出典
ジャガーバックス「世界妖怪図鑑」佐藤有文 1973年 立風書房
「図解大事典 悪魔・天使・精霊」2019年 (株)新星出版社
「地獄の辞典」コラン・ド・プランシー 1990年 (株)講談社
「金子一馬グラフィックス万魔殿下巻」2002年 アトラス
「Voyage ou il vous plaira」1953年